I_A_Eの生い立ち

 到来が予想されている南海トラフ大地震等に際して、当局JA3KF等が住む奈良県生駒市においても、直下に活断層が有ることから、甚大な被害を被ると言われています。

 これまでの被災地では、混乱する情報手段のもとで、速やかな情報伝達が求められました。


そこで共同体である生駒市民の方々へ、「アマチュア無線を通じて何らかの貢献が出来れば!」と言うJA3RYS局の発案に賛同し、先ず当局等が所属している50余年の歴史のある「JARL生駒アマチュア無線クラブ」のメンバーに呼びかけ、「非常通信にかかる技術」や、「防災意識」のある組織活動を企画することから始めました。

 ひいては、スマホやインターネットに通信のお株を奪われているアマチュア無線の再活性化にも繋がるのではないかと期待して!!

  2020年1月末の「生駒アマチュア無線クラブ」の新年会で、JA3RYS局が作成した「生駒市アマチュア無線非常通信協力会・規約案」をもとに、リーダーとして協力することを発言してくれているJH3ISO局と共にこの構想を披露し、出席会員の多くから賛同を得たので2月22日「生駒市アマチュア無線非常通信協力会」の発足を見ました。

 その後、参加局の分布図作成、「非常通信」・「防災」に関する資料の収集や先行各地域の情報等を含めメンバー各位の防災意識の醸成を祈ってホームページの公開を行いました。

 JH3ISO会長のご努力で会員数も増加し、2020/11/27には生駒市防災安全課と協力して最初の情報伝達訓練を行い、その評価から2021年3月25日生駒市との間で「大規模災害発生時の情報収集等の協力に関する協定」が締結できました。
 

 おりしも2021年3月10日、アマチュア無線による各地災害現場でに非常通信活動などの実情を通じて、社会貢献活動への有用性が認識され、総務省より、アマチュア無線を身近な暮らしの中で活用できるよう定義を明確にする 電波法施行規則の改定が行われたのは我々の方向性が間違いではなかったと、感じさせる出来事でした。

 I_A_Eメンバーの皆さんへ! 災害は予告なしにやってきます! 待ってもくれません! 
 生駒市から与えられる指示を待つわけには行きません。 
 自らがより良き方向を見つけ出し家族の安全を確保しながら行動する。自主防災の考えで行動されるよう自己研鑽されることを期待しております!!
                           元顧問 JA3KF 江口 正